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Author:テンポスタッフ
東京都杉並区西荻窪にて新装開店の中野書店です。

インターネット販売と、年3~4回発行予定の目録「古本倶楽部」を中心に書籍販売をしております。

また、2015年3月より毎土曜日は閉架式にて書籍をご覧いただけます。
詳細はこちらからご確認くださいませ。

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「古本屋奮闘記」第5回 
古書月報341号1993年12月 特集21世紀をみすえて
古本商品学・再考 アンケート「古書」と「古本」に応えて。

語義を問い正そうと云うのではない。古本屋が書物の評価をする際に持つ基準に、両儀があるのだ、と考えたい。
古本(的価値)…実用的価値。曰く名作である駄作である、面白いつまらない、情報が新しい旧い、高級だ低俗だ等など。その実用度によってのみ価値判断される本。つまり世間一般に云う「読みもの」としての書物の価値(ねうち)はここに在る。
古書(的価値)…付加価値。曰く絶版だ初版だ、処女作だ、代表作だ。カバー、函、帯、識語、版画入りだ云々。或は題簽付だ、原装だ、初印、○○家旧蔵、○○筆、料紙等々。さらには時代、美醜、人気、流通の多寡など、一冊の本の持つ実用(内容)プラスアルファの諸条件の評価。これらの価が零もしくは可成り低い場合、その本の評価は「古本」としてのみ成り立つ。
或る人々には残念なことかも知れないが、人が(本屋が)思う以上に本を評価する際の実用的価値は低く低く見られ、付加価値の占める割合は高い。「吾輩ハ猫デアル」の文庫本と、初版カバー付三冊揃いの値段との差異の如くに。
おお書物よ、汝、ロバか英雄か。
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